Amazonカスタマーの特性について

皆さんは普段Amazonを利用する際、どのような時にデスクトップ(PC)を使い、どのような時にスマートフォン等のモバイルデバイスを使っているでしょうか。あるいは、両親や友人はどのようなデバイスで商品を購入しているかご存知ですか?

Amazonカスタマーがどのデバイスを使っているのか、また、年齢や性別、世帯年収によって使用デバイスに違いがあるかということは、Amazonで商品を販売していく上で非常に重要な知識になります。

今回は、このようなAmazonカスタマーの利用デバイスについて解説していきます。なお、これから解説する際に紹介するデータは、Amazonの公式営業資料でも使われている「Nielsen」という外部のマーケティング調査機関が発表した、2019年2月度のデータを基にしています。

 

 

デバイス別利用者の違い(PC・スマホ)


ユーザーがAmazonを利用する際のデバイスは、デスクトップ(PC)とスマートフォン、それぞれどのくらいの割合だと思いますか?

答えはスマートフォンが76%、デスクトップが24%です。2012年はデスクトップユーザーが7割、スマートフォンユーザーが3割という比率でした。つまり、この10年間でAmazonを利用する際のデバイス割合は完全に逆転し、スマートフォンが主要なデバイスとなっています。

Amazonカスタマーの理解を深めるために、日本におけるデスクトップとスマートフォンの各デバイスで利用されているメディアサイトのアクセス数を見ていきます。

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デスクトップ(PC)の場合、全てのメディアの中で一番閲覧されているサイトはYahoo!です(Googleは2番目となっています)。これは1つの予想ですが、おそらく中高齢の方、つまり、以前からデスクトップを利用して物事を調べる層がYahoo!を使っていることが一因なのではと思います。

一方、スマートフォンの場合、一番閲覧されているサイトはGoogleです。20代〜30代など比較的若い世代が利用する検索エンジンはYahoo!からGoogleにシフトしてきているので、このような傾向が表れているのではと考えられます。

このPCとスマートフォンの利用者層の違いは、Amazonの購入者の世代や性別に大きく影響してきます。

 

性別

デバイス別でAmazonの利用者情報を見ると、スマートフォンの場合は男性が48%、女性が52%となっており、少しだけ女性が多くなっています。

さて、次にデスクトップ(PC)でのデータを見ていきます。デスクトップの場合、男性が69%、女性が31%と、圧倒的に男性の方が多くなっています。おそらく、中高年以上の男性の方がデスクトップ環境でAmazonを見ているものと推測できます。

 

年齢層

次にAmazonカスタマーの年齢層に合わせた利用デバイスを見ていきます。

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24歳以下から65歳以上まで5歳刻みにした場合、スマートフォンユーザーは全世代にまんべんなく分布しています。

どの年代もほぼ10%前後となっており、年代によったばらつきは見られません。

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一方デスクトップ(PC)ユーザーを年代別に見てみると、若年層のユーザーが圧倒的に少なくなっています。24歳以下は5%のみ(モバイルでは13%)、25~29歳が3%、30~34歳が9%、35歳から39歳が6%と、39歳以下の若年層の利用者は23%しかいません(スマートフォンでは41%)。

つまりAmazonをデスクトップで見ている人の75%は、40歳以上と中高年以上のユーザーが多いことが分かります。

 

世帯年収

次に世帯年収について見ていきます。

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スマートフォンの利用者層の世帯年収は、年収300万円以下が26%、年収300万円~500万円が27%、500万円~700万円が18%、700万円〜1,000万円が20%、1,000以上が9%となっています。

一方、デスクトップ(PC)の場合、年収300万円以下が19%、300万円〜500万円が31%、500万円〜700万円が22%、700万円〜1,000万円が18%、1,000以上が10%となっています。

高年層の方がデスクトップを利用する傾向にあるという点から、デスクトップ利用層の年収帯はスマートフォン利用層よりも高くなっています。

 

Amazon商品写真のデバイス別による見え方の特徴


ここまで紹介してきた利用デバイスによるAmazonカスタマーの特性以外に、利用デバイスごとの仕様の違いも理解しておきましょう。

デスクトップ(PC)とスマートフォンでは、見える画像の枚数が変わります。スマートフォンだと、Amazonの商品画像は7枚までしか表示されません。一方、デスクトップだと9枚まで表示されます。管理画面で画像を9枚設定しても、スマートフォンで見ると7枚しか表示されませんので、注意してください。

また、デスクトップだと正方形型の画像の方が見やすいですが、スマートフォンだと縦型の画像の方が大きく表示されます。Amazonの出品作業は、デスクトップ環境で行う人が多いのではないでしょうか。出品業務をする際は、実際にスマートフォンでどのように見えているか確認することも必要と言えます。

これらのAmazonカスタマーの特性やデバイスごとの仕様の違いは、Amazonに出品する時に活用できます。

例えば、先ほど述べたように、Amazonのデスクトップの利用者は年収が高い傾向にあります。

そのため、高額な商品はデスクトップで買われることが多いことを想定するとよいでしょう。デスクトップで商品を見せたい場合は正方形の画像を9枚、この商品は若年層向けだからスマートフォンで買われることが多いだろうと言う場合は、長方形の画像を7枚設定するなど、扱う商材・ターゲット層によって商品ページを最適化する必要があります。

Amazonに商品を出品する際は、Amazonカスタマーの特性を常に意識しましょう。

 

まとめ


今回は、Amazonカスタマーがデスクトップ(PC)とスマートフォン、どちらを利用しているかという点から、Amazonカスタマーの特性について紹介してきました。

Amazonカスタマーの76%は、スマートフォンを利用しています。スマートフォンユーザーの男女比はおよそ半数ずつで、全ての年代層にまんべんなく分布しています。一方、24%のデスクトップユーザーは男性が多く、中高年以上の方の利用が多くなっています。

また利用デバイスごとに表示される写真の枚数や画像の大きさが異なることも分かりました。

これらの要素を考えると、自社の商品が若年層向けにアピールしたいのか、中高年向けにアピールしたいのかによって、Amazonの設定の仕方が変わるでしょう。

今回お伝えした内容を参考に、ぜひAmazonの戦略を練ってみてください。



◆詳しくはたなけんのEC大学の解説も参考にしてください!


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