R-SNSで店舗集客を強化!EC事業者が押さえておきたい基本情報や活用術

楽天市場の店舗運営者にとって、売上増加や認知度アップの鍵を握るのが『R-SNS』です。

R-SNSは、楽天市場の店舗がFacebookやInstagram、LINE公式アカウント、ROOMなどのSNSと連携し、商品や店舗の魅力を効果的に発信できる有料オプションサービスにあたります。

SNSの活用により、新規顧客の獲得やリピーターの増加が期待される一方で、導入には事前の準備やルールの理解が求められます。

この記事では、R-SNSの概要、活用のメリット、導入手順をわかりやすく紹介します。

楽天市場での集客力を高めたいEC事業者には欠かせないサービスのため、ぜひ参考にしてみてください。

 

1. R-SNSとは?


楽天市場の店舗運営者向けの有料サービスである『R-SNS』は、店舗とSNSを連携させ、集客や販売促進を支援するツールです。

ここでは、R-SNSの基本情報やほかの楽天サービスとの違いなどについて紹介します。

 

1.1 R-SNSの仕組みと対象SNS

R-SNSは、楽天市場の店舗がSNSと連携し、さまざまな情報を発信できる有料サービスです。連携できるSNSには以下があります。

  • Facebook
  • Instagram
  • LINE公式アカウント
  • ROOM

いずれもユーザーが多いSNSのため、活用方法次第では店舗に成長機会をもたらすでしょう。

楽天市場は原則として外部へのリンクを禁止していますが、R-SNSを活用することで、公式にSNSアカウントへの誘導が許可されます。

これにより、SNS経由での集客が可能になり、店舗の露出を大きく向上させることが可能です。

 

1.2 R-SNSが注目される理由

近年、EC市場は急速に成長し、消費者の購買行動は多様化しています。

特に、SNSを活用した情報収集や商品購入が一般的になっており、企業がSNS上での露出を増やすことの重要性が高まっていることは間違いありません。

楽天市場の競争も激化する中、『R-SNS』はこの流れに対応するために導入されたと考えられます。

前述の通り、これまで楽天市場では外部リンクが原則禁止されていましたが、R-SNSによってその一面が覆され、自店舗の魅力を発信しやすくなりました。

SNS連携によって商品ページのアクセス数が増加し、売上アップにつながる事例も少なくありません。

SNSの活用がEC事業の成否を左右する中、R-SNSはEC事業者が新規顧客を開拓するための有力な選択肢として注目されています。

 

1.3 ほかの楽天サービスとの違い

楽天市場のほかのサービスと比較すると、情報発信であるか、物流支援であるかに違いが見られます。

R-SNSは、楽天市場の店舗がSNSと連携するためのサービスです。Facebook、Instagram、LINE、ROOMと連携し、情報発信や集客を支援します。

一方、あす楽(2024年6月30日にサービス終了)や最強配送は、物流支援サービスであり、配送スピードや顧客満足度を向上させるのが目的です。

また、適した使い方も異なっています。

R-SNSは楽天市場の外部SNSから店舗ページへの流入を増やすためのツールです。一方、あす楽や最強配送は、顧客の購入後の配送体験を向上させるサービスにあたります。

それぞれ種類は違いますが、どちらか片方だけでも店舗に好影響が期待できます。

しかし、併用することによって、購入前の顧客の流入を促進し、配送体験を高めるワンストップの効果が生まれる点も見逃せません。

 

2. R-SNSを導入するメリットとは?


R-SNSの導入には、従来の広報戦略にはないメリットがあります。ここでは、R-SNSを導入するメリットについて紹介します。

 

2.1 SNS連携で新規顧客の獲得が期待できる

R-SNSを導入すると、楽天市場内だけではなく、外部SNSを活用した集客が可能になります。

R-SNSでFacebookやInstagram、LINE、ROOMと連携することにより、SNS経由での新規顧客の流入が見込めます。

また、SNSの拡散力にも注目してみてください。

ユーザーがシェアすることで情報が広がりやすく、より多くのユーザーが、フォロワーからの情報拡散やSNSのアルゴリズムを通して情報を目にする機会が増加します。

例えば、Instagramの投稿がフォロワー外のユーザーにも表示されるアルゴリズムは、自然な形での新規顧客の獲得に貢献するでしょう。

また、LINE公式アカウントでは、クーポン配布を通じた新規顧客の購入促進も行えるため、初回購入のきっかけづくりに効果的です。

 

2.2 ブランディングの向上とリピーター獲得

R-SNSは、店舗のブランディングを強化するための有効な手段です。SNSを活用すれば、商品の魅力やブランドの世界観を効果的に伝える場が増えます。

以下にそれぞれの特徴をまとめました。

 

SNSの種類

活用例

期待できる効果の例

Instagram

・ビジュアル訴求がしやすい

・店舗イメージの向上

・ブランド認知度向上

LINE公式アカウント

・一斉配信でクーポンやセール情報を提供

・リピート購入の促進

・再訪率の向上

ROOM

・ユーザーが商品情報をシェアしやすい

・口コミの拡散

・ブランド認知向上

 

例えば、Instagramではビジュアルに訴求する投稿が可能なため、店舗のイメージを視覚的にアピールできます。

LINE公式アカウントを使えば、一斉配信で既存顧客にクーポンやセール情報を提供でき、リピート購入を促進する施策を展開することも可能になるでしょう。

ROOMでは、ユーザーが商品をシェアすることで、クチコミが広がりやすいという特徴があり、これもブランディングの向上につながります。

このように、R-SNSの連携機能を活用することで、ブランド認知の拡大とリピーターの確保を同時に実現しやすくなるでしょう。

 

2.3 店舗の検索表示順位向上への影響

楽天市場では、店舗の評価や販売実績が検索順位を左右するため、SNS経由の流入によってアクセス数や販売件数が増えれば、検索順位の向上に寄与する可能性があります。

例えば、LINE公式アカウントでクーポン配布を行い、短期間での販売数増加を狙う方法も効果的です。販売数が増えれば楽天のアルゴリズムが『人気商品』として認識する可能性が高まります。

これにより、検索表示順位が向上し、さらなる顧客流入のサイクルが生まれるでしょう。

 

3.  R-SNSの導入手順と必要な準備


R-SNSを導入するためには、楽天市場の専用管理画面を使った申し込み手続きやSNSアカウントの準備が必要です。

また、導入後の運用を円滑に進めるため、必要であれば社内の体制を整えることも検討しましょう。

ここでは、R-SNSの導入手順や運用の準備などについて紹介します。

 

3.1 R-SNSの申し込み手続きと運用開始までの流れ

R-SNSの申し込み手順は、専用ページからガイド通りに行うことで完了します。以下に手順をまとめました。

  1. 楽天市場の管理画面(RMS)にログインします。
  2. R-SNSの利用を申し込みます。サービスの利用条件や注意点を確認し、必要な情報を入力します。
  3. Facebook、Instagram、LINE公式アカウント、ROOMの作成・ログイン情報の確認を行います。
  4. RMSの管理画面からSNSアカウントを連携します

     

R-SNSの申し込みには、店舗専用SNSアカウントの準備が必須です。Instagram、LINE公式アカウント、ROOMなど、R-SNSに対応したアカウントを準備しましょう。

アカウント作成後、RMSの管理画面を通じて各アカウントの連携を行います。

連携が完了すると、楽天市場の店舗ページにSNSのリンクが設置され、SNSを通じたアクセスの流入が始まります。

 

3.2 店舗運営に必要な社内体制の見直し

R-SNSを活用するためには、店舗運営の体制を見直し、SNS運用に対応できる社内環境の構築が必要です。主に以下の点に注目しましょう。

  • SNS運用の担当スタッフの配置、役割分担
  • SNSの効果測定を行う体制

まず、SNS運用を担当するスタッフの配置や役割分担が必要です。各SNSの利用規約や管理方法を理解している人材を配置するとよいでしょう。

さらに、SNSの効果測定もおすすめです。どのSNSからの流入が多いか、クーポンの使用率はどうかなどといったデータを元に、運用の改善を繰り返すPDCAサイクルを構築すれば、より効果的なR-SNS運用ができるでしょう。

 

4.アカウントの管理体制が不十分な場合のリスクと対策


R-SNSのアカウント管理は十分な配慮や管理が必要です。

不十分な場合、不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まり、不正な投稿や乗っ取り被害に遭う可能性があります。

そのような被害が発生すれば、不正確や嘘の情報が拡散される恐れがあり、店舗の信用を大きく損ないかねません。

例えば、LINE公式アカウントではクーポン配布やメッセージ配信が行われるため、アカウントの乗っ取りは直接的な金銭的損失にもつながりかねません。

被害を防ぐため、以下のような対策例をおすすめします。

  • ログイン情報の徹底管理
  • 担当者の役割分担の明確化
  • 2段階認証など多要素認証を導入
  • アクセスできる機器を限定する など

このほか、セキュリティソフトの導入や定期的なチェックなども有効です。

 

5. まとめ


R-SNSは楽天市場に店舗を出店している事業者にとって、大きなチャンスになる可能性が高いサービスです。

外部SNSとの連携により、ブランドの認知度向上や新規ユーザー獲得、リピーター獲得などに好影響が期待できます。

そのためには正しい運用や効果測定は欠かせず、運用スキルを持ったスタッフの配置や業務フローの見直しも視野に入れる必要があります。

 

R-SNSの運用準備・効果的な運用のサポートは『株式会社GROOVE』へご相談ください

株式会社GROOVEは、楽天市場をはじめ、ECプラットフォームに特化したD2Cコンサルティング企業です。

R-SNSの運用準備や効果的な運用サポート、セキュリティに関する相談など、あらゆる問題やお悩みをご相談いただけます。

R-SNSの導入を予定している方、R-SNSについて疑問や不明点がある方は、どうぞお気軽にご連絡ください。

 

 


kengotanaka

監修者 : 田中 謙伍
株式会社GROOVE 代表取締役
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社。出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、マーケティングマネージャーとしてAmazon CPC広告スポンサープロダクトの立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。

【登録者数 5万人のYouTubeチャンネル】
たなけんのEC大学:https://www.youtube.com/@ec8531


 


matsuoka

執筆者 : 松岡 孝明
 株式会社GROOVE マーケティング事業部
大学卒業後、大手百貨店に就職。店頭での販売やマーケティング経験を積んだ後、ECコンサルティング事業を行なう企業へ転職。
現在は株式会社GROOVEにて、マーケティングを担当。EC運営に関するお役立ち情報の発信や、セミナーの企画などを行なっています。


 


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