FBAのコストを改善!FBAの在庫補填との方法を解説

Amazonへの出品者にとって、Amazonが提供する物流システム、FBA(フルフィルメント by Amazon)は不可欠な役割を果たしています。一方でFBAを利用している出品者の多くに、未払金が存在していると言われているのをご存じでしょうか。

FBAの倉庫は日本全国に約50拠点存在しており、毎日数10万点ともいわれる、商品が納品、出荷、移動、保管、返品対応されています。その中でAmazon側から出品者に対して支払われる費用の中には、意図しないミスによる未払金が多く発生しています。

この記事ではそのような未払金が発生する理由と、それに対してAmazon側が補填を行うサービスの利用方法について解説します。

 

 

1. FBA在庫の未払金とは

FBA在庫の未払金とは商品に関するトラブルが生じた際に、本来Amazon側が出品者に対して補填料を支払わなければならないものが、何らかの理由で支払われていないものです。

FBAを利用する出品者の多くにこの未払金が存在すると言われていますが、その金額は商材や発生件数によって異なります。 

 

2. 未払金が発生する理由

このような補填が発生するには、いくつかの理由がありますが、基本的にはFBA倉庫への商品の納品、FBA倉庫からの商品の出荷・返品業務に伴い商品の再販が難しくなる場合や、納品時に出品者が登録した数量と異なる場合にその差額分の補填が必要となるためです。

以下では実際の倉庫内での作業フローに従って、その具体的な内容を解説します。

 

①入荷

Amazonの入荷数が一致しない場合には、データ上の在庫保管手数料と実際の在庫保管手数料が異なるため、その差額分の補填が必要となります。

②倉庫内の紛失や破損

FBA倉庫内での商品破損や倉庫移動中における在庫紛失が起こった際にはその商品を販売することができなくなります。

③測量ミス

出荷の寸法と重量がAmazonと不一致の場合にも、上記同様データと実際の在庫保管手数料が異なるため補填の対象となります。

④返品

消費者が返品をしなかった場合や、返品した商品が再販不可の場合、また異なる商品を返品した場合には、Amazonでその商品が販売できなくなります。

⑤交換

消費者が交換品を送らない場合や消費者の交換品が破損している場合にも、再販することができません。またFBA側のミスで交換エラーが発生することもあります。 

 

これらの事象は意図せずして発生するものであり、1日に何10万点という商品の対応を行っている中で、ある意味仕方のないことでもあります。しかし、出品者にはこれらの未払金を正当に受け取る権利があります。

 

3. 未払金を回収する方法

ではそのような未払金を回収するにはどうしたら良いのでしょうか?

自社で補填を受けようとする場合には、レポートや請求データを1件1件突き合わせ、誤った請求がされていないか、商品が無事に納品されているかなどを人力で確認していく必要があります。

その際には以下のような手順で進めます。

 

 ①在庫レポートを手動で確認

 ②Amazonの規約の確認

 ③FBA料金の再測定と再計算

 ④返品レポートを手動で確認

 ⑤正しい在庫数の確認

 ⑥交換レポートを手動で確認

 ⑦倉庫で紛失・破損商品のカウント

 ⑧請求可能データの算出

 

このような作業は一度で完結するものではなく、定期的に確認を繰り返していく必要があります。そのため、毎回実施には多くの時間と工数を必要とします。また正確にすべて行うことはとても難しいです。

 

4. 未払金の金額

FBAからの在庫補填を考える際に、多くの方が、実際にはどれくらいの未払金が戻ってくるのかが気になることでしょう。

実際にどれくらいの金額なのかは補填の対象となる商品数やサイズによって異なります。現時点ではAmazon側に問い合わせても教えてもらえるものではないので、具体的な金額については実際に計算をしてみなければ、試算することはできません。

しかし、上記のように、対象となる商品数を定期的に計算するのはかなりの手間がかかります。そのため、かけた工数の割には支払われる金額が少ないと感じる可能性もあります。

そこで、いくつかの支援会社が提供している在庫補填診断サービスを利用することをおすすめします。このようなサービスは無料で診断を行っており、成果報酬型で補填された金額から一定の割合を支払う形になります。そのため基本的にはノーリスク・ノーコストで補填料の診断と補填のための手続きが可能です。

株式会社GROOVEでもFBAからの在庫補填のサポートサービスを提供しておりますので、是非資料をご覧ください。

 

 

5. ベンダーでも利用可能

この未払金の回収については、Amazonのベンダー(リテール)出品者にも適用されます。ベンダー出品者の場合には、購入数量差異(PQV)、購入価格差異(PPV)、チャージバック(罰金)なども対象となっており、過去5年間の未払金の回収が可能です。

特にベンダーの場合はまとまったロット数をAmazonに納品しているため、補填されるべき対象となっている場合が多くあると推測されます。

 

6. まとめ

プライムマークの獲得やAmazon内SEOの観点から、FBAの活用は多くの出品者にとって不可欠なものとなっています。その一方でFBA倉庫の利用は出品者にとってコストになっており、利益率を圧迫しているのも事実です。

FBAからの未払金の回収は、物流コストの見直しを行うにあたり、非常に重要な意味を持っています。受領漏れや紛失、破損在庫に加え、FBA手数料の不適切な請求など、多くの出品者が直面する課題を解決することにつながります。

 

FBAの未払金回収は株式会社GROOVEにお任せください!

株式会社GROOVEでは、Amazon出品者様を包括的に支援し、最適な事業戦略をご提案する中で、物流戦略の見直しもサポートしています。

FBAからの補填料についても、無料でお見積りを行っており、実際に手続きの代行サービスも提供しています。見積りまでのステップも簡単ですので、未払金の回収をご検討中の方は是非一度資料をご覧ください。 

 

 


kengotanaka

監修者 : 田中 謙伍
株式会社GROOVE 代表取締役
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社。出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、マーケティングマネージャーとしてAmazon CPC広告スポンサープロダクトの立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。

【登録者数 5万人のYouTubeチャンネル】
たなけんのEC大学:https://www.youtube.com/@ec8531


 


matsuoka

執筆者 : 松岡 孝明
 株式会社GROOVE マーケティング事業部
大学卒業後、大手百貨店に就職。店頭での販売やマーケティング経験を積んだ後、ECコンサルティング事業を行なう企業へ転職。
現在は株式会社GROOVEにて、マーケティングを担当。EC運営に関するお役立ち情報の発信や、セミナーの企画などを行なっています。


 


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