1.Amazonブランド登録とは？
Amazonブランド登録とは、Amazonのなかでブランドの責任者になる手続きです。これを行うことで、ブランドの保護や販売促進に関するさまざまなメリットを得ることができます。商標を持っていない場合、ブランド登録はできません。
また、Amazonブランド登録とは別にAmazonブランド承認もあります。ブランド承認は商標がなくてもできる場合がありますが、Amazonブランド登録と混同しやすいため注意が必要です。
1.1. ブランド登録の必要性
Amazonブランド登録は、ブランド価値向上や売上拡大、競合との差別化につながる場合が多く、Amazonを有効活用するための重要な要素になります。中長期的にAmazonで事業を展開する場合、ブランド登録をしておくことが望ましいです。
1.2. ブランド登録のメリット
Amazonブランド登録には具体的に以下のようなメリットがあります。
- 相乗り企業や転売対策になる
- 商品カタログの編集ができる
- 一部の広告が利用可能になる（スポンサーブランド広告、スポンサーディスプレイ広告など）
- レビュー先取りプログラム（Amazon Vine）に参加できる
- Amazonブランド分析が利用可能になる
これらのメリットを活かすことで、ブランドの保護と販売促進を同時に実現できます。
2.ブランド登録の条件と事前準備
ここからは、ブランド登録に必要な条件と事前準備についてご紹介します。
2.1. 商標登録
Amazonブランド登録を行うには、まず商標登録が必要です。商標登録には通常半年から1年程度の時間がかかるため、計画的に準備を進める必要があります。
2.2. 商品パッケージへの記載
商品パッケージにブランド名を記載していることを証明する必要があります。パッケージ画像をAmazonに提出する際に、ブランド名が明確に確認できるように準備しておくことが望ましいです。
2.3. 商品画像
ブランド登録申請時に、ブランドロゴと商品画像をAmazonに提出する必要があります。商品の魅力を最大限に引き出せるような画像を用意しておくことが重要です。
3.ブランド登録の手順
必要な準備が整ったあとの、ブランド登録の手順は以下のとおりです。
3.1. セラーセントラルへのログイン
ブランド登録の申請は、Amazonセラーセントラルからブランドレジストリ（https://brandservices.amazon.co.jp/brandregistry?lang=ja-JP）にアクセスして行います。このとき、Amazonセラーセントラルにログインする必要があります。
3.2. ブランドレジストリアカウントを作成
ブランドレジストリで、新規アカウントを作成します。商標登録番号などの情報を入力します。
3.3. ブランド登録申請フォームの入力
ブランド名、商標登録番号、商品カテゴリーなどの情報を入力し、商品画像やパッケージ画像をアップロードします。これで申請は完了です。
3.4. 審査期間と通知
申請後、Amazonによる審査が行われます。審査には1週間程度かかり、承認された場合はメールで通知されます。
4.ブランド登録に関するよくある質問と回答
メーカーがはじめてブランド登録する際に注意したほうがよいポイントをご案内します。
4.1. ブランド登録の可能期間と所要時間
ブランド登録は随時行うことができますが、審査には通常1週間程度かかります。また、再審査になる場合も考えられるため、余裕をもって申請するのが望ましいです。
4.2. 必要な費用
ブランド登録そのものには費用はかかりませんが、商標登録やパッケージなどの事前準備に別途費用がかかります。費用は場合によって異なるため注意が必要です。
4.3. ブランド登録後の変更手続き
ブランド名や連絡先情報を変更する場合は、ブランドレジストリから変更申請を行う必要があります。
4.4. 登録が却下された場合
登録が却下された場合は、却下された理由を確認し、不備を修正して再申請することができます。
5. まとめ
この記事では、Amazonブランド登録の必要性と、登録の流れ、注意点について以下の内容を中心に解説しました。
・Amazonブランド登録の概要とその必要性
・ブランド登録のメリットとデメリット
・ブランド登録に必要な条件と事前準備
・ブランド登録の具体的な手順
・よくある質問とその回答
Amazonブランド登録は、ブランドの保護と販売促進に非常に重要な手続きです。商標登録などの事前準備が必要ですが、計画的に進めることでスムーズに登録できます。本記事を参考に、ぜひブランド登録申請を行ってみてください。
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監修者 : 田中 謙伍
株式会社GROOVE 代表取締役
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社。出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、マーケティングマネージャーとしてAmazon CPC広告スポンサープロダクトの立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業。立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。
【登録者数 5万人のYouTubeチャンネル】
たなけんのEC大学：https://www.youtube.com/@ec8531
執筆者 : 松岡 孝明
株式会社GROOVE マーケティング事業部
大学卒業後、大手百貨店に就職。店頭での販売やマーケティング経験を積んだ後、ECコンサルティング事業を行なう企業へ転職。現在は株式会社GROOVEにて、マーケティングを担当。EC運営に関するお役立ち情報の発信や、セミナーの企画などを行なっています。
