楽天メルマガの運用方法は?種類や効果的に配信するコツも解説
楽天市場で売上アップを図る方法として、楽天メルマガの運用が挙げられます。
すでに楽天メルマガを配信している方もいれば、これから楽天メルマガの運用を考えている方もいるのではないでしょうか。
楽天メルマガで成果を出すためには、さまざまな施策が必要となります。この記事では、楽天メルマガの運用方法をはじめ、種類や効果的に配信するコツを紹介します。
目次
1.楽天メルマガとは
楽天メルマガとは、楽天ユーザーを対象にメールマガジンを配信できる機能のことです。ここでは、楽天メルマガについて詳しく解説します。
1.1.楽天メルマガの特徴
楽天メルマガは、商品購入者やメルマガ登録をしたユーザーにメールを配信できるのが特徴です。
楽天市場の店舗運営をサポートするシステム「楽天RMS」の機能として提供されており、顧客に直接メールを送信してコミュニケーションを取ることができます。
オンラインショッピングの巨大プラットフォームである楽天市場には、日々多くの商品やサービスが登場しています。
楽天メルマガで新商品の紹介やセール情報、クーポンの提供を行うことで、ユーザーの購買意欲を高める効果が期待できます。
1.2.楽天メルマガの費用
楽天メルマガの費用は、1通あたり1円です。
月額の基本料金はかからない仕組みとなっており、メールマガジンを配信した数だけ費用がかかります。
そのため、楽天メルマガの予算はメールの配信量や頻度、対象ユーザー数によって変わってくる点に注意が必要です。
例えば、1ヵ月に1回、1,000人にメルマガを配信する場合の費用は「1円×1,000人=1,000円」となります。
2.楽天メルマガの種類
楽天メルマガには、全部で5つの種類があります。ここでは、それぞれの種類ごとの特徴を詳しく解説します。
2.1.PCテキストメール
PCテキストメールは、PCユーザーを対象に配信するテキストベースのメルマガです。
テキストフォーマットがシンプルであり、スムーズに読み込みができるため、さまざまなPC環境で快適に閲覧できるメリットがあります。
画像や複雑なデザインを取り入れておらず、シンプルに情報を伝えられることも特徴です。
視覚的な訴求力は低いものの、商品情報やお店からのお知らせなど、ユーザーにダイレクトに伝えたいことがある場合に向いています。
2.2.HTMLメール
HTMLメールは、文字だけでなく画像や動画、ボタンなどのクリックできる要素を組み合わせ、魅力的なコンテンツをユーザーに配信できるメルマガです。
HTMLとは、Webページを作成する際に、文章や画像などを表示するためのマークアップ言語を指します。楽天メルマガを利用する際、HTMLの専門的な知識は必要ありません。
HTMLメールは、新商品やセール情報など、視覚的に訴求したい場合に効果的です。
デザイン性に優れているメルマガを配信することで、楽天ユーザーの注目を引きつけられるため、高い開封率が期待できます。
2.3.レスポンシブメール
レスポンシブメールは、ユーザーが使用するデバイスに応じてデザインが最適化されるメルマガです。
PCやスマホ、タブレットなど、さまざまな画面のサイズに合わせて、デザインやレイアウトが自動的に調整されます。
HTMLメールに比べると自由度は低いものの、画像を挿入できるため、デザイン性を意識したメルマガの作成が可能です。
一方、ドコモやソフトバンクなどの通信キャリアアドレスには対応していません。
2.4.モバイルHTMLメール
モバイルHTMLメールは、スマホやタブレットなどのモバイル向けに最適化されたHTMLメールです。
画面が小さなモバイルでも画像や文字が適切に表示されるようになっており、モバイルユーザーに考慮したコンテンツを作ることができます。
現在はモバイルデバイスでのメルマガ開封率が高いこともあり、モバイルHTMLメールの需要が高まっています。
また、ドコモやソフトバンクなどの通信キャリアアドレスにも送信可能です。
2.5.モバイルテキストメール
モバイルテキストメールは、モバイルデバイスのユーザーを対象に、シンプルなテキストベースのメルマガを配信します。
画像やデザインなどは含まれておらず、簡潔でわかりやすい情報伝達を目的にしているメルマガです。
どのようなモバイル端末でも高速に読み込むことができるため、情報を簡潔に伝えたいときに向いています。
3.楽天メルマガを効果的に配信するコツ
楽天メルマガで効果を出すためには、適切な運用が必要です。ここでは、楽天メルマガを効果的に配信するコツを解説します。
3.1.ユーザーの興味を惹くタイトルをつける
楽天メルマガの開封率を高めるためには、ユーザーの興味を惹くタイトルをつけることがポイントです。
どのようなタイトルをつけるかはメルマガの配信内容によって異なるため、配信内容に沿ったタイトルをつけます。
例えば、セールに関するお知らせであれば「20%オフ」、期間限定のキャンペーンであれば「期間限定」などの文言を入れるとよいでしょう。
また、メーラーで表示されるタイトルは20文字前後であるため、伝えたいことは冒頭の15文字以内に含めるのもコツです。
後半に伝えたいことを書いてしまうと、表示されない可能性があるため注意しましょう。
3.2.自店舗のターゲットに合わせて配信時間を決める
自店舗のターゲットに合わせて楽天メルマガの配信時間を決めることで、開封率が高まる効果が期待できます。
ユーザー層は、RMSからチェックできるため、自店舗にどのようなユーザーが訪れるか事前に確認しておきましょう。
例えば、会社員であれば出勤前の8~9時、お昼休みの12〜13時、退勤後の17〜18時頃にメールをチェックする可能性が高くなります。
ただし、実際にターゲットが開封する時間帯は地域や商品、サービスによって変わる場合もあります。
開封率やメルマガ経由での売上などはRMSで確認できるため、細かく確認・分析して調整することが大切です。
3.3.イベントやキャンペーンに合わせて配信する
楽天市場ではセールやキャンペーンを定期的に行っており、期間中は楽天ユーザーが活発に楽天市場内を回遊します。
楽天ユーザーの購買意欲が高まっているイベントやキャンペーン期間中のタイミングにメルマガ配信を行うことで、効率よく自店舗に引き込むことが可能です。
また、セールやキャンペーン中は複数回にわたってメルマガ配信をするとよいでしょう。特にイベント開始前、期間中、終了直前は、メルマガ経由での売り上げが期待できます。
3.4.メルマガ限定のクーポン配布を行う
楽天メルマガで効果を出すためには、メルマガ限定のクーポン配布を行うのもポイントです。
メルマガ限定の特別感を出すことにより、ユーザーのロイヤリティを高める効果が期待できるでしょう。
例えば、楽天メルマガの定番企画として多く実施されている施策として、誕生日クーポンが挙げられます。
誕生日クーポンは多くの店舗が実施している施策であるため、誕生月に送付するだけでなく、メルマガ配信後にリマインドメールを送ると効果が高まります。
楽天市場でクーポンを発行する方法は以下の記事でも解説していますので、あわせてご参照ください。
⇒楽天市場でクーポンを発行する方法とは?売上を最大化するポイントを紹介
3.5.週1回の無料配信を活用する
楽天市場では、楽天が提供する送信リストを活用することにより、週に1回無料でメルマガの配信ができます。
メルマガの無料配信の対象となるのは、メールに対して6ヵ月以内に反応があったユーザ-とメール購読を開始してから3ヵ月以内のユーザーです。
無料配信を活用することで、広告予算を抑えながら効果的にメールマーケティングを行うことができます。
4.楽天メルマガ配信の注意点
楽天メルマガを配信する際には、注意するべきポイントもあります。ここでは、楽天メルマガ配信の注意点を解説します。
4.1.楽天メルマガは解除される場合がある
楽天メルマガは、ユーザー側から解除や配信停止ができるため、有益な情報を配信するメルマガとして捉えてもらう必要があります。
楽天メルマガをユーザーが解除する理由としては以下が挙げられます。
- メルマガの配信頻度が高い
- メルマガの配信内容が適していない
- 必要なタイミングでメルマガが配信されない
楽天メルマガでは、メルマガの配信頻度を増やすよりも内容の質を高めることが重要です。
4.2.楽天メルマガを配信した後は効果測定を行う
楽天メルマガを配信した後は、必ず効果測定を実施しましょう。
実際に効果測定を行う場合は、メールの開封率、送客率、転換率などの指標を参考にするのがポイントです。
効果測定により、どのような内容がユーザーに受け入れられているか知ることができ、反応が薄かった場合も、問題点を分析し、次回のメルマガ作成時に活かすことができます。
楽天メルマガの効果を高めるためには、改善を積み重ねていく必要があります。
5. まとめ
楽天メルマガは単なる情報発信の手段ではなく、マーケティングツールとしても重要な要素となっています。
楽天メルマガの登録者は少なくとも自店舗に興味を持っているユーザーであり、適切な運用によって売上アップの効果が期待できるでしょう。
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監修者 : 田中 謙伍
株式会社GROOVE 代表取締役
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、新卒採用第1期生としてアマゾンジャパン合同会社に入社。出品サービス事業部にて2年間のトップセールス、マーケティングマネージャーとしてAmazon CPC広告スポンサープロダクトの立ち上げを経験。株式会社GROOVEおよび Amazon D2Cメーカーの株式会社AINEXTを創業。立ち上げ6年で2社合計年商50億円を達成。
【登録者数 5万人のYouTubeチャンネル】
たなけんのEC大学:https://www.youtube.com/@ec8531
執筆者 : 松岡 孝明
株式会社GROOVE マーケティング事業部
大学卒業後、大手百貨店に就職。店頭での販売やマーケティング経験を積んだ後、ECコンサルティング事業を行なう企業へ転職。現在は株式会社GROOVEにて、マーケティングを担当。EC運営に関するお役立ち情報の発信や、セミナーの企画などを行なっています。